アシックスが急反発、値上がり率首位 自社株買い・増配・上方修正で
- 2019/08/05
- 17:09

5日の東京株式市場では、アシックス(7936)が急反発した。4営業日ぶりの上昇で、終値は前週末比269円(23.89%)高の1395円だった。買い気配で始まった後、午前9時27分に制限値幅の上限である1426円で寄り付いた。その後は戻り待ちの売りなどで伸び悩む場面もあったが、再び買い直されて東証1部の値上がり率ランキング首位。前週末2日大引け後に、自己保有分を除く発行済み株式の4.8%である900万株、100億円を上限とした自社株買いを実施すると発表。需給改善などに対する期待感が膨らんだもようだ。
自社株買いに加え、19年12月期末の配当金に創立70周年に伴う記念配当6円を積み増すことも発表。普通配当と合わせて18円にする計画だ。株主への利益配分強化が好感された。さらに2019年12月期の連結最終損益が75億円の黒字(前期は203億円の赤字)になりそうだと発表した。従来予想である50億円の黒字から上方修正し、黒字幅が拡大する。上方修正の主因は1〜6月期への為替差益の計上とはいえ、来年にアシックスが大口スポンサーに就いている東京五輪・パラリンピックも控え「収益改善への強い意欲の表れ」と受け止められたという。
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