AIが「あなたにおすすめ」の神戸みやげ紹介 大丸神戸店に機器設置

20190802AIサイネージイメージ

 産業技術総合研究所と神戸商工会議所が連携して設置した人工知能(AI)の研究会は、J・フロントリテイリング傘下の大丸神戸店と共同で、来店客本人の希望に合った神戸みやげをAIが選んで紹介する「AIサイネージ」端末(図はイメージ=神戸商工会議所提供)を設置する。期間は5〜20日の16日間。大丸神戸店の地下1階・東エレベーター付近に1台を設置して、夏休みに帰省する際などの「神戸みやげ選び」を支援する。

 AIサイネージの外観は、27インチのタッチパネル式ディスプレーを縦長に配置したのが特徴だ。利用者は画面の指示に従って、予算や包装の希望など4つの質問に答える。これに応じてAIは、大丸神戸店のカタログ「神戸の手みやげ『夏』」に掲載した35種類の贈答用商品から、利用者へのおすすめを選んで紹介する。使用者の嗜好や行動を学習する産総研のAI技術「確率潜在意味構造モデリング」を活用した。

 手みやげを購入したレシートを地下1階の食品サービスカウンターで提示し、「手みやげを試した」と声をかけると、先着100人に「神戸の天然水マロッ」(500ミリリットル)をプレゼントする。AIサイネージを使った検索が、実際の商品購入につながったか記録する。

 AIの研究会は、産総研の人工知能技術コンソーシアム(会長・産総研の本村陽一首席研究員)の神戸支部ワーキンググループで、神戸商工会議所が事務局を務める。関西支部、九州支部、東海支部に続いて今年5月に神戸支部を設立した。これまでに大丸神戸店では、ダイレクトメールを送付する顧客を抽出するのに、産総研の別の技術を投入するなど、AIを活用した生産性の向上などに取り組んでいる。

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