井戸兵庫知事「ふるさと納税にオマケはいらない」「途中で辞めず任期まっとう」

20190729井戸知事記者会見

 兵庫県の井戸敏三知事(写真=兵庫県が配信した動画より)は29日の定例記者会見で、「ふるさと納税する人は税額控除というメリットを受けているのに、それ以上の返礼品というオマケ付は制度の筋からしていかがでしょうか。オマケはいらない」と話し、現住所の自治体に代わって出身地など縁のある自治体に納税するという、ふるさと納税制度の原点回帰を主張した。8日に公表した国の来年度予算に対する提案で、返礼品制度の廃止を求めたことについて、記者の質問に答えた。

 井戸氏は「税額控除のメリットで、意味のある、縁のある故郷に納税をするのが制度の趣旨」と強調。そのうえで「返礼品合戦になって、お金を集めればいいという風潮になってしまったことに、いかがかなという思いがある」と説明した。「結果として返礼品で釣るという形におちいり、税制度なのに大臣の認証を受けるという事態になったのは、行きすぎたからだろう」と指摘した。

 8月1日で5期目の任期が2年経過と残り半分になることで、次回の知事選について記者が質問すると、井戸氏は「今の段階でコメントする話ではない」と話した。そのうえで「次の方を私が決めるという、そんな僭越(せんえつ)な立場ではない」と述べ、後継者の指名には消極的な姿勢を見せた。そのうえで「最後までしっかり任期をまっとうし、途中で辞めることは考えていない」と話した。

 28日付の神戸新聞は、井戸氏にインタビューしたところ「いい人を見つけないといけない」と、後継者の模索を示唆したと報じていた。

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