アサヒHDの4〜6月期、純利益14%減 北米の取引拡大で金融費用が増加
- 2019/07/25
- 18:48
貴金属リサイクルや産廃処理などのアサヒホールディングスが25日発表した2019年4〜6月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比14%減の20億円だった。営業利益は増加したが、北米での金の精錬事業が拡大したことで、鉱山会社を相手とした金の前渡し取引が増加。これに伴って金融費用が増加したのが影響した。
売上高に相当する売上収益は6%増の339億円、営業利益は8%増の38億円だった。貴金属事業では米フロリダ州マイアミ市で金・銀の精錬と製品加工の設備を取得し、事業の立ち上げ期とあって費用がかさんだ。だが環境保全事業では産廃の再資源化などが好調で、貴金属事業の費用増を補った。子会社のフジ医療器によるマッサージいすの販売も順調だった。
2020年3月期の連結業績予想は据え置いた。純利益は前期比4%増の94億円になる見通しだ。
アサヒHDは同時に、同社傘下で消防設備や空調設備などを手がける紘永工業を、同業の永和ファシリティーズ(神奈川県横須賀市)に8月1日付で売却すると発表した。東京五輪を控える建設需要で業績は好調だったが、売却でグループの経営資源を最適化する。
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