住友ゴム、タイヤ内部で静電気を起こす発電技術 関西大と共同開発

20190723発電デバイス

 住友ゴム工業は23日、関西大学の谷弘詞教授と共同で、タイヤの内側に静電気を利用した発電装置(写真=住友ゴム提供)を取り付けて、走行時のタイヤのひずみで発電する技術を開発したと発表した。小型のセンサーなどが必要とする程度の電力を発生させられる。これまで使われていなかったエネルギーを活用するエナジーハーベスト(環境発電)の発想で、蓄電池やエンジンが回す発電機といった従来とは別の電源を自動車内に確保する。

 発電装置は小型の板状で、回転するタイヤが接地する際に変形すると、正帯電フィルムと負帯電フィルムがこすれて静電気が発生する。これを電極を通じて取り出し、タイヤ内側に取り付けるタイヤ空気圧監視システム(TPMS)などの電源として活用したい考えだ。新たな電源の確保で、運転手が乗らない自動運転車でも車両状態を高い頻度で監視しやすくなるといった、安全性の向上にも期待がかかる。

 これまでも谷教授の研究室では、摩擦で発生する静電気を利用した発電装置を開発。歩くと発電するインソール(靴の中じき)などを発表した経緯があった。下敷きをこすって髪を逆立てるのと同じ「摩擦帯電現象」を活用した発電装置が実用化されれば、世界的にも先駆的な例になりそうだ。住友ゴムと関西大は引き続き、発電装置自体や取り付け方の工夫でさらなる高効率な発電をめざすなど、実用化に向けた取り組みを続ける。

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