上場企業の4〜6月期決算、中国景気減速の影響など焦点に 天候不順にも注目か
- 2019/07/18
- 11:50
日本銀行の神戸支店は4月、兵庫県の景気の基調判断を「一部に弱めの動きがみられるものの、基調としては緩やかに拡大」とした。3月までの「緩やかに拡大している」から下方修正しており、工作機械などで中国向けに弱めに動きが出ていると説明していた。その後も米中貿易摩擦の影響などが国内外で指摘されている。これが上場企業の収益にどう表れるか注目されている
消費関連では天候不順の影響も気になる。5月に気温が上がった際は夏物衣料などが順調に滑り出したという月次動向の発表も目立った。ただ6月以降については特に首都圏で気温が上がらなかった。消費者の動きが例年と異なるのかどうか、決算発表を通じて確認する必要もあるだろう。
1〜6月期決算を発表する会社では、およそ1年後に東京五輪・パラリンピックを控えてゴールドパートナーであるアシックスが関心を集めそう。米欧での競争激化や国内での少子化など逆風は強く、足元の業績へのに対しては慎重な味方が多い。だが9月にはラグビーW杯日本大会の開催も控え、スポーツに関心を高める機会。経営陣の先行き見通しに関する発言などにも注目だ。
ノザワは18日午前時点で、4〜6月期決算発表の予定を「8月中」としており、詳しい日程は調整中という。同社は5月10日夜に埼玉工場(埼玉県比企郡吉見町)で火災が発生。主力製品である押出成形セメント板「アスロック」の生産能力が一時的に低下した。7月8日に生産能力は火災前の水準を回復したと発表したが、足元の収益にどう影響したか注目されそうだ。
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