(動画)知事・市長あいさつでも「県市連携」 新長田合同庁舎で完成記念式典



 兵庫県と神戸市は6日、新長田地区のにぎわい回復を目的に建設した新長田合同庁舎(神戸市長田区)の完成記念式典を開催した。県議・市議や地域団体の幹部ら約180人の招待客に加え、一般の観覧者は約170人と合計350人が集まる盛大な式典になった。1995年に発生した阪神淡路大震災で特に被害の大きかった同地区の本格的な復興に、兵庫県と神戸市が協調したのが新庁舎の最大の特徴だ。そうした県市連携は、井戸敏三知事と久元喜造市長の主催者あいさつにも表れた。(動画に式典の様子)

 「2階から5階が市税事務所」。こう説明したのは井戸氏だ。さらに「県と市の税金の話は、ここに来ていただいたらすべて完結します」と付け加えた。1階には、兵庫県立生活創造センター、6階は県税事務所、7階は兵庫県の神戸県民センターと兵庫県住宅供給公社、8階は神戸すまいまちづくり公社が入居する。こうした庁舎の全体的な利用計画については、井戸氏があいさつの中で説明した。

 一方で久元氏は、同庁舎の設備に関する説明を担当した。「庁内のさまざまなエリアには(兵庫)県産材が使われています。六甲山の間伐材も」と強調。「3階の中庭にはヤマモモやシイノキを植えて、緑がしたたる風情にした」と語った。このほか便利な庁舎をめざし、玄関には来庁の目的を選んで担当部署に電話がかけられるタッチパネルを配置したことなども久元氏が説明し、知事と市長で同じ話を繰り返す「二重行政」を回避した。

 総事業費は約82億円だ。新庁舎は神戸すまいまちづくり公社と兵庫県、神戸市の3者が区分所有する。区分所有の面積に応じて兵庫県の負担分が約25億円、神戸市は約30億円を負担する。県市とも、新庁舎への支出を6月議会で議決していた。庁舎管理は、神戸すまいまちづくり公社が務める。常駐する職員数は県市合計で1050人を予定。年間の来庁者数は30万人を見込む。

 式典の後半は神戸野田高校のダンス部によるパフォーマンスに続き、指揮者の佐渡裕氏と高校生以下で構成する「スーパーキッズ・オーケストラ」が演奏。「リュートのための古風な舞曲とアリア第4楽章」(レスピーギ)、「フィドルファドル」(アンダーソン)、「リバーダンス」(ウィーラン)の3曲を披露した。さらに神戸市混声合唱団が加わり「しあわせ運べるように」「花は咲く」「ふるさと」を演奏した。

 新長田地区の商店街でも「ときめき誕生祭」を開催。商店街に屋台が並んだほか、大正筋や六間道の商店街ではライブ演奏などを実施。店頭に祝賀メッセージを掲げる店舗もあるなど、街をあげて合同庁舎の完成を祝った。新庁舎への街の期待も大きい。

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