兵庫日銀短観、製造業DIが3年ぶりマイナス 輸出「一部に弱めの動き」

20190701日銀短観6月調査

 日銀神戸支店が1日に発表した全国企業短期経済観測調査(短観、6月調査)の兵庫県分では、全産業の業況判断指数(DI)が前回調査から3ポイント悪化のプラス5と、2期連続で悪化した。特に中国でIT関連資材の需要が調整局面に入った影響で、輸出関連などを中心に製造業が悪化。製造業の業況判断DIはマイナス3と、16年6月調査以来3年ぶりのマイナスになった。ただ、2019年度の収益見通しは高い水準を維持した。

 調査期間は5月28日〜6月28日。兵庫県内の334社が対象で、回答率は100.0%だった。

 3カ月程度先の景況感を予想する「先行き」は全産業で0と、「最近」のプラス5から悪化する見通しだ。先行き不透明感を意識する企業は製造業、非製造業とも増加した。先行きの景気が「良い」と回答した企業は、製造業、非製造業とも減少した。

 一方で、2019年度の事業計画は全産業の売上高は前期比2.6%増の見通しと、前回調査に比べて上振れた。経常利益も伸び、19年度は3.2%増と増収増益を見込んでいる。設備投資も活発で、全産業でみて19年度の設備投資計画は前期比22.0%増と大きい。製造業は25.5%増と特に目立ち、企業の設備投資意欲は根強いことを示している。

 記者会見した武元和彦支店長は、今回短観では製造業を中心に「米中貿易摩擦や中国経済の減速の影響などから、前回短観に比べ景況感が悪化とする企業が増えていることが確認できた」と指摘した。半面、「企業の売上、収益や設備投資などの事業計画は、引き続き良好であることも確認できた」という。米中貿易摩擦や中国経済の減速といった「海外経済や、10月の消費税率引き上げの影響などをしっかりと点検していきたい」と話した。

 合わせて発表した7月の管内金融経済概況では、景気の基調判断を据え置き「一部に弱めの動きがみられるものの、基調としては緩やかに拡大している」との見方を4カ月連続で示した。ただ、これまで緩やかな増加基調としていた輸出について、「一部に弱めの動きがみられる」とした。半導体製造装置などの輸出額が減少したことなどを反映した。

関連記事

広告

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

サイト内検索

広告

神戸経済ニュース twitter

神戸経済ニュースについて

kobekeizai

Author:kobekeizai
神戸市域の景気・企業・金融・経済政策などにまつわる話題を随時お伝えします。すべての記事が書き下ろしです。詳しくはこちら。

広告