アクサスHD、神戸・六甲山上でウイスキー蒸溜所 海外に輸出も

 ドラッグストアや雑貨店を展開するほか酒類の輸入販売も手がけ、東証ジャスダックに上場するアクサスホールディングスは、六甲山上でウイスキー中心とした酒類の蒸溜所を子会社が開設すると発表した。神戸市が六甲山上の遊休施設を活用した「にぎわい創出事業」として認定。2020年11月にも操業を開始する計画だ。美しい夜景と良質な水という六甲山の特徴を活用した、新たな観光名所をめざす。

 空き家状態になっていた保養所を活用し、ウイスキーやスピリッツ類の製造ができる蒸溜所と、試飲ができるナイトバーに改修する。2021年8月末までの1年間に6600人の集客をめざす。六甲山上で製造したウイスキーはアクサスHDが展開する酒類の卸売りや小売りのノウハウを活用して国内流通させるだけでなく、海外の卸売業者などと連携して海外市場も開拓したい考えという。

 海外では特に欧州で日本産ウイスキーの人気が高まっており、著名な銘柄はうばい合いになるほどとの指摘も出ている。新たな蒸溜所で製造する日本産ウイスキーが海外で評価を得られれば、新たな「KOBEブランド」として定着する可能性もある。さらに蒸溜所に観光で訪れる訪日客も増えるといった期待も高まりそうだ。アクサスHDは、2019年8月期の業績に対する影響は軽微としている。

 神戸市はアクサスHD傘下のアクサスが建設する蒸溜所のほか、八光自動車工業(大阪市阿倍野区)が20年3月に開設する「池のほとりレストラン」、エイム(神戸市中央区)による催事を目的としたセンターハウスの建設を、にぎわい創出事業に認定。既存建物の解体に最大1200万円、新築に最大2000万円の補助金を拠出する。

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