大丸神戸店で見込み顧客発見の事例など紹介 神商がAI活用でセミナー

20190628神商AIセミナー

 神戸商工会議所の次世代産業委員会と、国立研究開発法人である産業技術総合研究所の人工知能技術コンソーシアムは28日、ビジネスの現場で人工知能(AI)の普及促進などを目的としたセミナーを神戸市内のホテルで開催した。産総研・人工知能研究センターの本村陽一首席研究員が講演したほか、大丸神戸店(神戸市中央区)での活用事例など紹介。多くの経営者らの関心を集めた。(写真はは本村氏の講演)

 神商は会員企業の業務効率化や人手不足対策などを目的に、企業がAIを活用しやすい環境整備を模索していた。本村氏ら産総研の研究者らを招いた講演会やワークショップなどを2017年から開催した経緯がもあり、今年5月7日に産総研の人工知能技術コンソーシアム神戸支部を設立。神商が運営業務を引き受けた。今回のセミナーを機に、地元企業のAI活用をより強力に支援する。

 本村氏は講演で、あらゆるものをネットにつなぐIoTやAIの普及によって「現場に近いところでイノベーションが起きやすくなる」と強調した。このほかセミナーでは顧客の購買行動から、特定の商品について見込み顧客を抽出するAIを活用したプログラム「ターゲット・ファインダー」を紹介。プログラミングの専門知識がなくてもAIが活用できることを示した。

 大丸神戸店の今野剛・営業企画マネジャーは、4月26日に化粧品売り場が改装を終えたのを機に、ダイレクトメールを送付する顧客を「ターゲット・ファインダー」を活用して抽出した事例について話した。昨年に自社で実施した顧客抽出よりも、実際に購買につながった比率が高まっており、有用性を評価していると説明。ただ情報量が多いデータの扱いなどに課題が残ったという。

 さらに神戸大学や兵庫県立大学では、AIの普及で必要になるビッグデータ解析の専門家「データサイエンティスト」の育成を進めていることも紹介した。セミナーは定員60人で参加者を募ったが、定員を上回る80人強が集まるなど関心も高まっている。経営者にとっては人手不足対策などにとどまらず、AIが事業展開の選択肢を増やすことにもつながるとの期待も大きいようだ。

関連記事

広告

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

サイト内検索

広告

神戸経済ニュース twitter

神戸経済ニュースについて

kobekeizai

Author:kobekeizai
神戸市域の景気・企業・金融・経済政策などにまつわる話題を随時お伝えします。すべての記事が書き下ろしです。詳しくはこちら。

広告