ワールド、東京・自由が丘で「プラットフォーム」包括提供 はせがわ新業態に

20190613はせがわ田ノ実

 アパレル大手のワールドは13日、仏壇仏具のはせがわが東京都目黒区自由が丘で新業態「田ノ実」(たのみ、イメージ図=ワールド提供)を開業するのに向けて、ワールドの「プラットフォーム」サービスを提供したと発表した。「食」をテーマにした店舗で、店舗づくりの方向性に関するアドバイスや、品ぞろえ・商品企画の支援、実際の店舗デザイン、販売や在庫管理などのシステムと、ワールドが持つ多様なノウハウを提供。包括的なプラットフォームの提供案件としては第1号になるという。

 はせがわは仏具販売の最大手で東証1部上場。全国に128店舗を展開するが、「食」に特化した店舗は田ノ実が初めてだ。だがワールドが雑貨店の出店や店舗運営で蓄積したノウハウを共通基盤(プラットフォーム)として活用することで、スムーズに出店できた。さらに、オープン後の店舗運営でも商品管理、販売実績の記録や検討といったワールドのシステムを活用し、田ノ実では独自の店舗サービスなどに専念できる。

 ワールドは全国に2400店の店舗網を持つ。2015年4月に上山健二社長が就任してからは、経営効率の改善に向けて、社内のさまざまな店舗や事業の間で共通基盤化を進め、採算が改善。このノウハウを他社にも展開し、BtoB事業(企業間取引)として収益につなげるのと同時に、より高効率なプラットフォームとして確立する。これまでも部分的にワールドのプラットフォームを活用する例はあったが、ここまで幅広く活用する案件はなかったという。

 田ノ実は14日にオープン。店舗は3階建てで、1階では厳選した地域産品に加え、食卓を楽しくする雑貨類を販売する。2階では季節野菜と米を味わえる「ランチ&カフェ」、3階はイベントスペースにする。生活様式の変化で仏壇仏具の市場が縮小するなか、はせがわの新たな収益源に育てる。若年層顧客の開拓もねらうもようだ。

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