神戸製鋼、カナダ自動車部品購入者らとの訴訟で和解 1億5900万円支払い

 神戸製鋼所は11日、品質データ改ざん問題を受けてカナダで提起された集団訴訟について、神戸製鋼グループが製造した自動車部品を購入した人などで構成する原告と和解したと発表した。神戸製鋼は原告に対して総額195万カナダドル(約1億5900万円)を支払うことで基本合意。今後は原告との間で正式な和解合意書を作成し、カナダ・ブリティッシュコロンビア州上位裁判所の承認を得る。

 被告になったのは神戸製鋼のほか神鋼メタルプロダクツ(北九州市)、神鋼アルミ線材(堺市西区)、コベルコマテリアル銅管(東京都新宿区)、日本高周波鋼業、神鋼鋼線工業。神戸製鋼グループは損害賠償などの法的責任を認めていないが、今後の訴訟費用などを勘案して和解に踏み切り、訴訟を終結させる。神戸製鋼への連結業績への影響は軽微としている。

 原告は2002〜18年に特定の自動車メーカーが製造しした新車もしくは中古車の購入者のほか、神戸製鋼グループの製品を含む自動車部品や補修部品を購入したカナダ在住のすべての人を構成員とした。神戸製鋼が支払う金額から原告の弁護士費用などを除き、残りを原告らで分配する。当初、訴訟を提起したのはカナダ在住の4人だった。

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