アジア港湾の成長・港の防災で神戸から情報発信 国際航路協会が年次総会
- 2019/05/29
- 22:47
航路や港湾の設計・建設で技術基準を作成し、130年を超す歴史を持つ非営利団体「国際航路協会」(本部・ベルギー)が6月3〜7日に神戸市内で開催する年次総会では、「アジア港湾の成長」「港の防災・減災」についての技術セミナーを併催する。アジア、災害という神戸ならではのテーマで情報発信し、海洋国家である日本や国際港である神戸港として、世界の海事に貢献する。
国際航路協会(略称はPIANC=ピアンク)は1885年設立。65カ国の450法人に加え、個人会員約2000人が加盟する。国連の諮問機関として指定されているほか、同協会が決める技術基準(ガイドライン)は国際的に広く参考にされている。各国政府の水運行政に影響力を持つ国際機関だ。5日に総会の全体会議を実施するほか、6日に技術セミナーを開催する。
技術セミナーは午前と午後の2部構成(表)。午前は成長が顕著なアジアの港湾について、各国の港湾当局や港湾管理会社の代表者らが、それぞれの取り組みを紹介する。午後は、東日本大震災からの復旧復興に関する報告のほか、米国、フィリピン、インドネシアの高潮対策や津波対策などについて有識者らが説明する。技術セミナーは一般の聴講も受け入れる。
会場は神戸ポートピアホテル(神戸市中央区)。日本での年次総会の開催は日本で年次総会を開催するのは4回目で、2004年の福岡市以来15年ぶり。神戸で開催するのは初めてだ。世界の港湾や航路のプロフェッショナルが神戸に集まる。国内の海洋土木や海運などの業界関係者にとっても、格好の情報収集の機会になる見通しだ。
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