神戸製鋼、アルミ-マグネシウム合金めっき鋼板の原板生産を開始 「委託生産」に
- 2019/05/23
- 21:55
神戸製鋼所は17年に「KOBEMAG」の名称で販売を開始した高耐食アルミ-マグネシウム合金めっき鋼板について、2019年度に入って原板の生産を開始したと発表した。これまで日鉄日新製鋼(旧日新製鋼)からOEM(相手先ブランドによる製造)供給を受けていたが、神戸製鋼の素材を日鉄日新製鋼がめっきなどで加工する「委託生産」に移行した。
公正取引委員会は、日本製鉄(当時の新日鉄住金)が日鉄日新製鋼を子会社化する際、「溶融亜鉛・アルミニウム・マグネシウム合金めっき鋼板」の国内市場シェアが両社合計で100%になるとして、対策を求めた。これを受けて日鉄日新製鋼は、同社が持つ特許技術や製造手法を神戸製鋼に供与することを決め、その一環でまず17年にOEM供給を始めたのがKOBEMAGだ。
もともと神戸製鋼がOEM供給を受けるのは2年間の予定だった。今回、神戸製鋼が事前の品質確認や、JISの取得などを終えたことで、計画通りKOBEMAGの原板を自社製に切り替えた。これに伴いKOBEMAGの生産能力は、最大年8万トンから同16万トンに増加した。
神戸製鋼は今後、KOBEMAGの自社での一貫生産に向け、生産設備について検討を進める。土木や建築の分野を中心に、幅広い用途で需要が見込めるという。建築構造部材への採用に必要な、国交相認定も夏ごろに向けて取得する計画で、一段のシェア拡大をめざす。(写真はKOBEMAGの使用例=神戸製鋼提供)
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