建築家・安藤忠雄氏の作品模型など展示 兵庫県立美術館「Ando Gallery」公開
- 2019/05/22
- 13:17
兵庫県は22日、翌23日にオープンする兵庫県立美術館(神戸市中央区)の「第2展示棟」(写真中央の建物)を報道機関に公開した。「Ando Gallery」(アンドウギャラリー)と通称する。兵庫県立美術館の設計を担当し、神戸市内にも多い建築家の安藤忠雄氏が手がけた建築物の模型や図面などを中心に、建築文化を広く紹介する。もともと企画展示棟とギャラリー棟を結ぶ屋外デッキだった場所に増築し、2〜3階に新たな展示室を開設。延べ床面積は600平方メートル強になった。
2階の常設展示は「震災復興プロジェクト/兵庫県での安藤建築」「安藤忠雄の原点」と2つのテーマで展示。安藤氏による震災の記録スケッチや、兵庫県立美術館や淡路夢舞台といった復興プロジェクトとして建設した作品や、安藤氏の職場などを紹介する。3階では安藤氏の最新プロジェクトを紹介。年に1回程度の展示替えを予定する。まずは大阪市北区に2020年3月にオープン予定の「こども本の森 中之島」などについて展示する。
オープンにあたって、南側の海に面したデッキに安藤氏による「青春」と題した青リンゴのオブジェ(写真左)を設置した。いつまでも青々しく、進化し続ける美術館であるよう願いを込めた。同時に、第2展示棟が青リンゴを近くで見るための経路にもなり、美術館全体の回遊性を高めるねらいもあるという。安藤氏が具体的なオブジェを制作するのは珍しい。総工費は5億1000万円だが、安藤忠雄建築研究所(大阪市北区)が現物で兵庫県に寄付した。
この日は午前11時半から一般向けに安藤氏の講演会を開催した。午後2時からは開館式典を開催。第2展示棟の通常の開館時間は午前10時~午後6時だ。特別展開催中の金・土曜日は午後8時までで、入管は閉館の30分前まで。休館日は兵庫県立美術館と同じ。Ando Galleryだけの観覧は無料。
(見出しのうち「第2展示棟」を「Ando Garllery」に改めました)
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