三星ベの前期、純利益2%減の61億円 増収も原価・販管費が増加
- 2019/05/14
- 14:36

三ツ星ベルトが14日に発表した2019年3月期の連結決算は、純利益が前の期に比べ2%減の61億円だった。海外で自動車用ベルトが伸びたのに加え、国内でも食品業界や物流業界向けの搬送用ベルトが好調で増収。ただ増収分以上に売上原価がと販管費が膨らみ、利益を圧迫した。原材料高や人件費、物流費などの増加が重荷になったもよう。
売上高は3%増の720億円、営業利益は4%減の81億円になった。海外の自動車用ベルトは、2輪車用の需要が米国と東南アジアで好調だった。米国では補修市場での拡販も寄与。欧州では4輪車用で新規の需要を獲得した。機械などに使う一般産業用ベルトは、主要な販売先であるメーカーが年度後半に生産を減らしたこともあり、伸び悩んだという。
19年3月期末の配当金は36円と、従来予定の26円から記念配当10円を積み増した。10月10日に100周年を迎えるのを記念した。同社は昨年9月末の2株を1株にする株式併合を実施しており、現在の1株に換算すると年間配当金は60円になる計算だ。
20年3月期の連結業績予想は、純利益が12%減の54億円になる見通し。効率化とコスト削減に取り組む一方、技術開発や販売体制の強化を進めるとしている。売上高は5%減の685億円、営業利益は6%減の77億円を見込む。業績予想の前提になる為替レートは対ドルで100円、対ユーロで110円とした。年間配当金は54円(うち中間27円)を計画している。
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