ノザワの前期、最終赤字8億9200万円 「アスロック」不具合で特損35億円
- 2019/05/10
- 11:37
建設資材大手のノザワが10日発表した2019年3月期の連結決算は、最終損益が8億9200万円の赤字(前の期は18億円の黒字)だった。主力製品の押出成形セメント板「アスロック」の一部で、耐火構造認定が不適合になるなど不具合が見つかり、製品補償費用の約35億円を特別損失に計上したのが響いた。期末配当金は予定通り前期比35円減の10円とした。
売上高は前の期に比べ10%増の243億円、営業利益は14%減の23億円だった。国内外でアスロックなど主力製品の需要が好調で、販売数量伸びたのが増収の要因。ただ、原材料価格の上昇に加え、人手不足による物流費と人件費の増加が利益を圧迫した。
20年3月期の連結業績予想は、最終損益が13億円の黒字の見通し。2期ぶりに最終黒字を確保し、年間配当金は前期比15円増の25円(中間なし)に増配する。製品不具合の原因は一部製造設備の故障と判明。社長直轄の「品質保証部」を設置して信頼回復に取り組む。「働き方改革」による残業の抑制などで売上高は8%減の225億円、営業利益は14%減の20億円を見込む。
- 関連記事
-
- 上組、今期純利益は微増の見通し 貨物の数量増も特別益の計上なしで (2019/05/10)
- 神栄の今期、最終黒字1億5000万円を確保へ 繊維関連の赤字圧縮などで (2019/05/10)
- ノザワの前期、最終赤字8億9200万円 「アスロック」不具合で特損35億円 (2019/05/10)
- ビオフェルの今期、税引き益24%減に 販促活動の強化に資金投入で (2019/05/09)
- 住友ゴムの1〜3月期、純利益63%減 海外強化で費用増、通期予想は据え置き (2019/05/09)
広告