ワールド株が急上昇、値上がり率7位 3年かけ配当性向30%に引き上げ
- 2019/05/09
- 18:41
9日の東京株式市場ではワールド(3612)が急上昇した。終値は前日比309円(14.52%)高の2437円だった。昨年11月1日以来およそ半年ぶりの高値を付けた。前日大引け後に2019年3月期の連結決算を発表。同時に示した今期の配当計画では、年間配当金を前期比19円増配の69円(うち中間25円)にする予定だ。調整後の純利益をベースに今期想定で約23%になる配当性向を、22年3月期には30%ほどに引き上げる方針としており、株主への利益配分強化を好感した。
一方、収益に対する安心感も広がりつつあるようだ。今期の連結純利益(国際会計基準)は前期比8%増の99億円と、2期連続で過去最高益を更新する見通し。国内の既存店売上高は前期比1.6%減と「現実的またはやや保守的」(市場関係者)といえる想定で、1株利益は297円42銭を見込む。9日終値でもPER(株価収益率)は8.19倍になる計算で、同業他社と比較しても、小売業界と比較しても、割安感があるとの見方も聞かれた。
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