アサヒHDの前期純利益4%減 今期は増益で年120円配を据え置き
- 2019/05/08
- 23:30

アサヒホールディングスが8日発表した2019年3月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年の期比4%減の90億円だった。主力の貴金属事業は、総じて貴金属の販売量が増加して増収増益と堅調だった。写真感光材料を処理する事業からの撤退費用がかさんだ環境保全事業は伸び悩んだが、同事業全体としては増益を確保した。ただ北米事業で金融取引が拡大し、金融費用が膨らんだのが響いた。
売上高に相当する売上収益は11%増の1286億円、営業利益は5%増の144億円だった。分野別の営業利益は貴金属が8%増の119億円、環境保全が1%増の35億円、ライフ&ヘルスが5%減の15億円だった。貴金属事業は国内のほか韓国、マレージアで貴金属リサイクル分野の売上収益が伸びた。北米での貴金属精錬も堅調だった。一方、マッサージいすの販売が伸び悩んだライフ&ヘルス事業が減益になった。
20年3月期の連結業績予想は、純利益が前期比4%増の94億円、営業利益が微増の145億円になる見通し。売上収益は9%増の1400億円を見込んでおり、2021年3月期の経営目標とした売上収益の1400億円を1年前倒しで達成する見込みだ。年間配当は120円(うち中間60円)と、前期据え置きを予定する。
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