バンドー株が値下がり率9位、三星ベも大幅安 トヨタの今期予想が影響とも

20180823神戸株アイコン

 8日の東京株式市場は全面安の展開だったが、なかでも自動車部品株の下落が目立った。取引時間中である午後1時10分にトヨタ自動車(7203)が、2020年3月期の連結純利益(米国会計基準)が前期比19%増の1兆8828億円になりそうだと発表。市場予想を約1000億円下回り、売上高もわずかに減少する見通しを示した。これを受けて自動車業界の収益の不透明感が意識され、自動車部品株に影響したとの見方があった。

 神戸市に本社を置く銘柄ではバンドー化学(5195)が急落。終値は前日比85円(7.89%)安の992円と、東証1部の値下がり率ランキングで9位に顔を出した。同社は13日に19年3月期の決算発表を予定する。トヨタの今期予想をきっかけに、20年3月期の減益予想を示すとの思惑からバンドー株を先回り的に売る動きが広がったとの見方があった。

 三ツ星ベルト(5192)も大幅に下落。終値は前日比118円(5.69%)安の1955円と売り込まれた。同社は14日に19年3月期決算の発表を予定する。このほか自動車関連では、9日に1〜3月期決算の発表を控える住友ゴム工業(5110)も軟調で、終値は前日比26円(1.93%)安の1319円だった。

 もっとも、8日の株式市場は業種別東証株価指数(業種別TOPIX、33業種)がすべて下落するなど全面安の展開。市場全体に見切り売りなどが広がり、日経平均株価は連日で300円超の下げ幅を記録した。

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