須磨海水浴場、国際環境認証「ブルーフラッグ」取得 健全化の進展など映す

20190506ブルーフラッグエリア

 神戸市は須磨海水浴場の一部で、環境への対応に優れた海水浴場などの国際認証制度「ブルーフラッグ」の認証を取得した。7月の海開きから認証取得を示す青色の旗(ブルーフラッグ)を掲げて、海水浴場を運営する。ブルーフラッグは世界45カ国、約4500カ所の海水浴場などが取得する認証だが、国内では本須賀海水浴場(千葉県山武市)と同時に3番目の取得になった。(図は須磨海水浴場で認証を受けた場所=神戸市提供)

 ブルーフラッグの認証はデンマークに本部を置くNPO(非営利組織)の国際環境教育基金(FEE)が運営。環境に関する情報開示、水質、環境マネジメント、安全性とサービスの観点から海水浴場などを審査する。2016年に若狭和田海水浴場(福井県高浜町)と、湘南でメーンの海水浴場の1つである由比ヶ浜海水浴場(神奈川県鎌倉市)がアジアで初めて取得していた。

 これまで須磨海水浴場では、いれずみ露出や喫煙、泥酔、ごみ問題など海水浴客のマナー悪化が問題になっていた。加えて2010年には海の家で麻薬を使用したとして学生ら5人が逮捕される事件も起き、家族で安心して利用できな状況になっていた。その後、神戸市は「海の家」の営業終了時間を厳しく管理するほか、アルコール度数が高い種類の販売禁止など健全化に取り組んでいた。

 さらに昨年にかけて実施した遊歩道のバリアフリー対応や遠浅化、下水処理が可能なトイレの整備など、幅広い利用者層を意識した環境整備を実施。そうした成果をブルーフラッグの取得で示した形だ。神戸市では引き続き、ライフセーバーの活動支援や、「スマイルビーチプロジェクト」「須磨海岸クリーン作戦」といった清掃活動などで、より快適に使える海岸の環境を維持したい考えだ。

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