兵庫県「2030年の展望」で先行プロジェクト設定へ 秋に具体化

 兵庫県の井戸敏三知事は22日、昨年示した「兵庫2030年の展望」をけん引する先行プロジェクトを設定する方針を発表した。井戸氏は「重要性、先駆性、兵庫らしさを発揮できるようなプロジェクトを選びたい」と述べ、長期的な展望を具体化するのに象徴的な事業を早期に手がけたい考えを示した。さらに「今年度中にもまとめる第2次の地域創生戦略にも生かせればと思っている」との意向も明らかにした。

 「兵庫2030年の展望」では、「価値創造経済」「全員活躍社会」「充実する『自分時間』」など11件のテーマを掲げ、兵庫県がめざす姿を描いた。そうしたテーマに沿ったプロジェクトで、象徴性の高いものを旗艦に据えることで、展望全体の具体化を加速する効果をねらう。検討するテーマの例として「80歳現役活躍プロジェクト」「スマートシティ創出プロジェクト」などを挙げながらも、井戸氏は「もう少しとんがったプロジェクトを検討できないかという意味も込めて、各関係部局に依頼をした」と説明した。

 同日午前に開催した政策会議で、プロジェクトの設定方針を庁内向けに周知。各部や県民局・センターなどで順次検討を始める。兵庫県が自ら取り組むものでなくても、先行プロジェクトとして取り上げる可能性もあるという。7〜8月にも取りまとめのための方針を協議し、秋にもプロジェクトを具体化。2020年度の施策として予算化を検討する計画だ。

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