松井アジュバン社長、売上高100億円に手ごたえ 「商品開発、人材育成とも順調」

20190419松井アジュバン社長

 アジュバンコスメジャパンの松井健二社長(写真=資料)は19日午後に開いた2019年3月期決算の記者会見で、「商品開発、人材育成とも現時点では順調」と述べ、2023年3月期に売上高100億円をめざす中期経営計画の進展を強調した。研究開発投資と人材投資を先行し、前期は大幅減益。20年3月期も利益は低水準になる見通しだが、収益拡大に向けた手ごたえを感じているという。

 5年間の中期計画では今期が2年目。最初の3年間に研究開発費を集中的に投入する計画を実行中だ。同社は従来、メーカーが開発したOEM(他社ブランド生産)の製品を販売してきたが、前期はヘアケア製品で初の自社開発品を発売。今期はスキンケア製品の自社開発が大きなテーマだ。さらに3月まで理研と共同で実施した毛髪の基礎研究の成果を生かし、育毛剤の開発にも入る。

 研究開発などに資金を投入できる背景には、足元の販売が順調という面がある。「新規顧客の獲得などで取引件数は想定を上回っている。ここで商品力を高めることが必要」と松井社長は力を込める。23年3月期には売上高の100億円と同時に、18年3月期に9.8%だった売上高営業利益率を20%に引き上げる計画もある。感触を聞くと「私の笑顔を見てほしい」。その表情はやや硬かったように見えたが、気迫は十分だ。

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