神戸製鋼、インドのタイヤ・ゴム機械製造を完全子会社化 7億円で
- 2019/04/18
- 11:58
神戸製鋼所は18日、ゴムタイヤなどの製造に使う「ゴム混練機(写真=神戸製鋼提供)」「ゴム2軸押出機」をインドで製造・販売する「L&Tコベルコマシーナリー」(LTKM、タミル・ナドゥ州カーンチプラム)を完全子会社化したと発表した。LTKM社は、現地エンジニアリング大手のラーセン・アンド・トゥブロ(L&T、ムンバイ)との合弁で2010年に設立。神戸製鋼は49%を出資していたが、17日付でL&Tから51%を買い取った。取得額は4億3500万インドルピー(約7億円)。
L&Tの設立時は、インド国内での販路開拓やブランド浸透などを目的に、現地の有力企業と共同で事業を立ち上げた。ただ、新興国での自動車需要の拡大を追い風に、このところタイヤ・ゴム機械の市場は年5%以上の成長が続く。営業力の強化や生産面でのコスト競争力強化が急務とあって、迅速な意思決定や、機動的な事業運営を目的に、LTKMの完全子会社を決めた。LTKMの18年3月期の売上高は約13億円だった。LTKM株の取得は神戸製鋼とシンガポール現法が共同で実施した。
完全子会社化に伴い、LTKMは会社名を5月から「コベルコ・インダストリアル・マシーナリー・インディア」(KIMI)に変更する。今後はインド国内の需要獲得に加え、周辺地域である東南アジアや欧州への拡販を強化。すでに神戸製鋼グループで世界シェア40%を握るゴム混練機などで、さらなるシェア拡大をめざす。
- 関連記事
-
- 神鋼環境、ベトナム最大級の製紙工場向け排水処理施設を受注 丸紅系工場で (2019/04/19)
- 川重など、世界初の液化水素用「ローディングアーム」開発 神戸空港島に設置へ (2019/04/18)
- 神戸製鋼、インドのタイヤ・ゴム機械製造を完全子会社化 7億円で (2019/04/18)
- 住友化、飼料添加物「メチオニン」を神戸港に海上輸送 住友倉などと計画 (2019/04/17)
- 「神戸のお店」を集めて作るギフトセット 亀井堂や放香堂など参加・喜市 (2019/04/17)
広告