神戸製鋼など鉄鋼4社、定年を65歳に引き上げ 21年9月末から

 神戸製鋼所は4日、定年退職年齢を現在の60歳から65歳に引き上げると発表した。同日までに労使で合意したという。神戸製鋼では2021年9月末の定年退職予定者から適用する。年金の支給開始年齢が65歳になったことに対応するほか、ベテラン社員の意欲向上などにつなげるねらいがあるという。日本製鉄、JFEスチール、日鉄日新製鋼と同時に発表した。

 鉄鋼4社は2018年の春季労使交渉から、定年延長の考え方について労使で協議を継続してきたが、このほど労使で認識が一致したとしている。これまでは60歳を過ぎた社員を再雇用するなどしてきたが、今後は入社から65歳まで一貫した雇用形態で、連続性のある人事になるよう各社で制度を設計する。

 鉄鋼大手は業界構造の変化などもあり、合理化や採用減などを繰り返した結果、従業員の世代による偏りなどが、とり急ぎの課題になっていた。定年延長によって、技能承継や人材育成などを進めやすくなるとの期待もありそうだ。

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