ロックフィールド、静岡ファクトリー第4棟を着工 サラダなど生産能力1.5倍に

20190403Rフィールド静岡

 ロック・フィールドは3日、サラダを中心とした総菜を製造する食品工場「静岡ファクトリー」(静岡県磐田市)の敷地内に、4番目の工場棟を建設すると発表した。着工前の式典である地鎮祭を同日午前に開催し、岩田弘三会長、古塚孝志社長に加え、設計を担当した安藤忠雄建築研究所の安藤忠雄氏らが参列した。2020年5月に完成する予定で、生産能力を現在の1.5倍に拡張する。建物と生産設備などの総投資額は約40億円。(写真は第4棟の位置図=ロック・フィールド提供)

 同工場では1991年の第1棟完成から、2009年までに建設した3棟が稼働。国内の全地域向けにサラダ、コロッケ、ジュース、ドレッシングを生産している。1日の生産量はサラダ16万〜17万食、コロッケ5万〜6万食になる。第4棟では生産能力の拡大に加え、温野菜など加熱した製品の生産にも対応する計画だ。素材である野菜が持つ力を最大限に引き出した商品の製造をめざす。地上2階建てで、延べ床面積は8215平方メートルの計画。

 これまで同工場では社員用レストランを充実させてきたほか、01年に企業内保育室を開設するなど従業員の満足度向上に注力してきた。今回はさらに重い物を持ち上げる機会を減らすなど、機械化や自動化などで従業員の身体的負担をできるだけ抑える。現在の従業員数は530人。第1〜3棟で進めた再生可能エネルギーの活用や、緑化の推進も継承する。

 世界的に著名な建築家である安藤忠雄氏の手による建築は住宅や商業施設が多く、工場は珍しい。第1棟を建設する際にめざした「環境との調和」を実現する建築家として、当時社長だった岩田氏が粘り強く依頼したという。風車で発電した電力で工場排水を浄化するほか、地域の生態系を反映するビオトープも設けている。敷地面積は約7万6000平方メートル。

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