金花川重社長「現状の延長線上で生き残り困難」危機感共有を訴え 入社式

 川崎重工業の金花芳則社長は1日に神戸市内で開いた入社式であいさつし、このところ航空エンジン事業や鉄道車両事業で大幅な損失が相次いだことについて「経営を担う者としては、非常に危機感を持っている」との認識を示した、そのうえで「現状の延長線上での生き残りは困難であるとの危機感を共有し、変化を恐れず挑戦する社風を根付かせたい」と話し、収益改善への意欲を強調した。

 金花氏は同社の経営環境について「IoT(センサーなどをネット接続した常時情報収集)やAI(人工知能)の急速な進化に伴う技術革新やイノベーションが驚異的なスピードかつ非連続的に起こっている」と述べ、変化の速さを指摘。一方で、そうした中でも「先輩の指導のもと、担当業務を確実にこなすことが最初の仕事」「基礎をおろそかにしないでください」と述べ、新入社員らの気を引き締めた。

 金花氏の発言は、入社式の終了後に川重が発表した。入社式には事務・技術系の新入社員338人が出席した。会場は神戸国際会議場1号館(神戸市中央区)を使用した。生産職として入社した224人は事業所別に入社式を実施した。

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