神戸市、北神急行の資産買収発表 税別198億円で、三宮〜谷上280円に

20190329久元市長会見

 神戸市は29日、阪急阪神ホールディングス傘下の阪急電鉄グループと、北神急行線の資産を買収することで同日合意したと発表した。路線や駅、運行システムなど鉄道事業の固定資産を税別198億円で神戸市が買い取る。北神急行線を、同線の全列車が相互直通運転する神戸市営地下鉄の一部にすることで、運賃を引き下げて沿線の魅力を高めるのがねらい。神戸市は2020年4〜9月期には、現在540円である谷上〜三宮の運賃が280円になることをめざす。

 北神急行線に関する債務残高は約650億円(2018年3月末時点)あるが、神戸市と同交通局は債務を引き継がないことでも合意した。北神急行は1988年に開業し、路線は山陽新幹線の新神戸駅から谷上駅までの1区間を運行する。六甲山の南北を縦貫する路線で約7.5キロメートルだが、谷上から三宮まで乗車すると、社局をまたぐことから初乗り運賃を2度払うため運賃が高くなる。このため乗客数が伸び悩み、赤字経営が続いていた。

 北神急行線は経営の悪化を受けて、2002年4月1日に上下分離方式を導入。トンネルやレールなどは神戸高速鉄道が保有し、車両や駅などは北神急行電鉄が保有する。両社が保有する鉄道に関わる資産は簿価で合計400億円になるといい、これを神戸市がおよそ半額で買い取る。一方、北神急行電鉄は阪急電鉄、神戸高速鉄道は北神急行線を巡って阪急電鉄と神戸市、兵庫県に債務があり、これらの合計が650億円になる。神戸高速鉄道と北神急行電鉄はいずれも同じ阪急阪神HDの傘下会社だ。

 記者会見した久元喜造市長(写真)は、資産買収額の198億円を「デューデリジェンス(適性評価手続き)の結果、北神急行線が将来生み出す利益の範囲内であることがわかった」として、妥当な価格であることを強調した。買収費用のうち20%は一般会計から貸し付け、残りは高速鉄道事業会計で手当する。同会計による事業債を起債することになる見通しだ。

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