久元神戸市長、北神急行買収「なんとか今月中に最終合意」 交渉最終局面に

20190319久元神戸市長

 神戸市の久元喜造市長(写真=神戸市が公開した動画より)は18日に開いた定例記者会見で、神戸市が買収をめざしている北神急行電鉄について、「ぎりぎりの交渉を(北神急行の親会社である)阪急グループとしているところで、なんとか今月中に最終的な合意ができるのではないか」との見通しを示した。「あとは細部の条件」としたうえで「関係のみなさんにも説明責任があるため、そういう点も含めた最終調整をしている段階」と交渉が最終局面に入っていることを明らかにした。

 多くの公的サービスが民営化される流れの中で、北神急行電鉄を「市営化」することについて久元氏は、官と民の「2分法で考えるべきではない」との見解を示した。「施設やサービスの内容、歴史的経緯なども考えて、個々に判断すべき」と主張した。北神急行については「三宮〜谷上間の料金がきわめて高い」うえに、「今後の人口減少対策などを考えると引き下げることが必要ではないか」と考えたのをきっかけに、神戸市が買収するのが最も適した方法であるとの結論を導いたという。

 北神急行は新神戸〜谷上間の1区間のみ運行する鉄道で、全列車が神戸市営地下鉄の西神・山手線と相互乗り入れをしている。神戸市と阪急阪神ホールディングス傘下の阪急電鉄は昨年12月27日、阪急電鉄の子会社である北神急行電鉄を神戸市に事業譲渡することで協議を始めると発表していた。

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