石原ケミ、今期純利益27%増に上方修正 期末配2円積み増し
- 2019/03/15
- 21:15
石原ケミカルは15日、2019年3月期の連結純利益が前期比27%増の11億円になりそうだと発表した。従来予想の10億円から上方修正し、増益幅が拡大する。同社は18年4〜12月期の純利益が10億円と通期予想に到達したが、業績予想を変更していなかった。ここにきて、懸念していた米中貿易摩擦や、高機能スマートフォン(スマホ)の販売不振などによる影響が限定的と判断した。
売上高は5%増の157億円、営業利益は28%増の14億9000万円を見込む。従来予想は155億円、14億4000万円だった。スマホ関連の需要が好調で、利益率の高い主力の「ウエハーバンプめっき液」が伸びているもよう。国内外のタッチパネルメーカー向け機器販売で、大口の需要があったのも今季の収益を押し上げている。
同時に従来は18円を予定していた期末配当を、2円積み増して20円にすると発表した。年間配当は38円になる。前期の配当金は記念配の10円を含む年42円だった。
石原ケミカルが業績予想の上方修正を発表したのは、東京証券取引所の午後の取引時間中だった。東京株式市場で石原ケミカル(4462)は3日ぶりの小反発。終値は前日比1円(0.06%)高の1725円だった。業績予想の上方修正を受けて一時は46円高の1770円まで上昇した。だが上方修正幅が期待ほどではなかったとの見方などから、買いが続かなかったもよう。
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