インターネット管理の国際会議「ICANN64」神戸で開幕 佐藤副大臣ら出席

20190311ICANNのマービーCEO

 インターネット上のアドレスやURLを管理する非営利組織「ICANN」(米カリフォルニア州)が主催する国際会議「第64回ICANN」(ICANN64)が11日午前、神戸ポートピアホテル(神戸市中央区)を会場に開幕した。午前9時から開催した開会式ではICANNのヨーラン・マービー事務総長兼CEO(最高経営責任者、写真)らに続き、佐藤ゆかり総務副大臣、久元喜造神戸市長が相次いであいさつし、インターネット関係者の来日を歓迎した。開会式の会場になったポートピアホールは1300席がほぼ満席になった。

 マービー氏はあいさつの中で、ICANNが公開して現在、意見を広く募集している2021〜25年度の戦略計画(中期経営計画に相当)について議論を深めることに意欲を示した。そのうえで「6月にモロッコ・マラケシュで開く第65回ICANNでは計画を決定する必要がある」との見通しを示した。

 開催国の実行委員会「ローカルホスト」を代表して慶應義塾大の村井純教授があいさつし、「(阪神淡路大震災が発生した)1995年は日本にとってはインターネット元年になった」と神戸で開催する意義を強調。インターネットの典型的な使い方の1つとして「地震や災害の際にネットを通じてどう人々を救うことができるかが議論され、そのたびに改良も加えられてきた」と話し、今後のインターネットの発展に対する期待を述べた。

 このほか開会式では和太鼓による歓迎のパフォーマンスが開かれ、海外からの参加者が大きな拍手を送っていた。会期は14日までで、参加と登録は無料。日本でICANNの会議が開かれるのは2000年に横浜市で開いた第6回以来、19年ぶり2回目。企業や団体などインターネット関係者の2000〜2500人が参加する見込みで、このうち約8割が海外からの参加者になる見通し。

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