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バウムクーヘン日本上陸100周年 ユーハイムの製菓マイスターが神戸市長を表敬

20190304バウムクーヘン100年

 ユーハイム(神戸市中央区)の創業者であるカール・ユーハイムが、広島で日本最初のバウムクーヘンを焼いてちょうど100年になる4日、ドイツの国家資格「製菓マイスター」を持つ同社の和気隆正・神戸工場長(写真右)が久元喜造神戸市長(同左)を表敬訪問し、特製のバウムクーヘンを手渡した。いまでは全国にさまざまなバウムクーヘンが広がるが、神戸っ子の久元氏は「物心が付いたときからバウムクーヘンはユーハイム」という。「ただ、よほどのことがなければ口には入らなかった」と、バウムクーヘンが特別な日のお菓子だった昔を振り返る。

 カール・ユーハイムは妻エリーゼとともに横浜で喫茶店を開いたのが1922年。だが23年9月の関東大震災をきっかけに神戸に転じ、同年中に神戸で洋菓子を出す喫茶店を開いた。同じ23年にはマカロフ・ゴンチャロフがチョコレート工房を開業。翌24年には、ハインリッヒ・フロインドリーブと妻ヨンが「フロインドリーブ」を神戸で開店し、26年にはフョードル・ドミトリエヴィチ・モロゾフも洋菓子店を開いた。1920年代に洋菓子という「神戸の文化の非常に重要な部分」(久元氏)が芽生える。そうした中でバウムクーヘンは、いまなお重要な役割をはたす人気の菓子だ。

 そごう神戸店で6日まで開催している「第4回バウムクーヘン博覧会」では47都道府県の「ご当地バウムクーヘン」が勢ぞろいした。さながらバウムクーヘンが育った土地である神戸への里帰りといったところか。一方で、ユーハイムのバウムクーヘンは、昔ながらの製法を守り続けているという。100年の歴史を背負うと、やはり味わいも深く濃くなりそうだ。ただ、受け取ったバウムクーヘンを前に久元氏は「なんか少し、食べてしまうのも申し訳ない気がするな」とつぶやいていた。歴代の洋菓子職人の奮闘に思いをはせれば、その気持ちも分からなくはない。

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