発着便の「満席」映すにぎわい 神戸空港で開港13周年イベント

20190216神戸空港13周年

 16日の神戸空港(神戸市中央区)では、運営会社の関西エアポートが開催した同空港の13周年を記念するイベントが親子連れなどでにぎわった。就航地の観光キャンペーン(写真)や、就航している航空各社の制服着用体験を開催。空港内バスツアーも実施するなど、神戸空港ならではの行事が相次いだ。足湯につかりながら灘の酒を試飲できるコーナーなど、大人向けのイベントも企画した。

 神戸空港は2006年2月16日に開港。10年の日本航空撤退や15年のスカイマーク経営破綻などで先行きが懸念された時期もあったが、2017年度に年間の利用者数が初めて300万人を超すなど経営は上向いている。関西エアポートによる運営が始まった18年度は4〜12月の搭乗率(提供座席数に対する搭乗者の比率)が8割を上回り、神戸発着の航空便は羽田便を中心にほぼ満席状態だ。

 現在は1日30往復の便数規制や、午後10時から翌朝7時までは離発着できない規制などがあるが、航空会社などが規制の廃止を求めている。昨年9月には関西国際空港が台風による高潮被害で一次的に機能不全に陥ったことから、同じ海上空港である神戸空港への国際便就航に理解を示す声も増えた。

 今後の関西3空港(関西国際空港、大阪国際空港、神戸空港)のあり方を自治体や地元財界で調整する関西3空港懇談会は、約8年ぶりに開かれた昨年12月24日に続き、3月にも開かれる見通しだ。25年に大阪市此花区の「夢洲」で開催が決まった国際博覧会の会場と、神戸空港は海路で20分ほどと目と鼻の先。さらに訪日客による関西国際空港の混雑を避けたいビジネス客を、神戸空港に誘導する議論なども進む可能性が出てきた。

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