六甲バタの今期、純利益52%減に 「家飲み」需要好調も新工場の償却負担増
- 2019/02/08
- 22:16

六甲バターは8日、2019年12月期の単独税引き利益が前期比52%減の14億円になりそうだと発表した。家庭で種類を楽しむ「家飲み」需要が好調で増収を見込むが、国際的な需要増を背景とした原料チーズの国際相場上昇が利益を圧迫する。さらに神戸工場(神戸市西区)が3月に完成することから減価償却費が増加し、減益幅が拡大する見通し。
売上高は5%増の553億円、営業利益は44%減の24億円の見込み。昨年発効した米国を除く11カ国による環太平洋経済連携協定(TPP11)や、2月に発効した日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)を活用して、できるだけ有利に原料チーズの調達を進めたい考えだ。神戸工場の焼却費用は今期、17億円を見込む。
同時に発表した18年12月期の単独決算は、税引き利益が前の期に比べ12%減の29億円になった。従来予想の27億円をやや上回った。健康志向や家飲み需要を背景にチーズやナッツの販売が伸びたが、原料高が逆風になった。売上高は7%増の526億円、営業利益は11%減の43億円だった。
- 関連記事
-
- 上組の4〜12月期、純利益4%減 上限170万株の自社株買い (2019/02/08)
- カルナバイオ、今期最終赤字16億円に 創薬支援は21年に年10億めざす (2019/02/08)
- 六甲バタの今期、純利益52%減に 「家飲み」需要好調も新工場の償却負担増 (2019/02/08)
- 三星ベの4〜12月期、純利益5%減 ベルト好調も原材料高などで (2019/02/07)
- シスメックスの4〜12月期、純利益5%減 増収も研究開発費の増額などで (2019/02/06)
広告