久元神戸市長、ヤミ専従「問題に『けり』つけたい」 「私立探偵も考えた」

20190208久元市長記者会見

 神戸市の久元喜造市長(写真)は8日の定例記者会見で、労組幹部らが勤務時間中に無許可で組合活動に専念する「ヤミ専従」問題が過去最多である73人の懲戒処分などにつながったことについて、「ヤミ専従という問題については『けり』(決着)をつけたい」とのねらいを語った。そのうえで「新たに前を向いて(施策を)進めていく」という。職員を出し抜く形で第三者委を立ち上げたことなどもあり、職員との間にシコリが残るのでは、との記者の質問に答えた。

 久元氏は、ヤミ専従が「労使癒(ゆ)着があって初めて存在する」ことから、問題に気づいた際に「人事労務当局が深く関わっていることが容易に推察された」という。このため「どう対応するか、ずいぶん悩んだ」。市長がヤミ専従に気づいたのを人事労務当局が察知して、書類の改ざんや廃棄を進めることになれば「たいへんな悪夢。取り返しがつかない」。「ポケットマネーで私立探偵をやとって、現場に証拠をつきつけることなども考えたが、方法に反倫理性をはらむ」として考え直したとも打ち明けた。

 そこで「早急に密かに第三者委員会を立ち上げて、人事労務当局がそういう(証拠隠滅)行為に走らない状況を作り上げる必要がある」と考えた。夏休み明けの8月下旬に「ごくごく限られた幹部職員と相談をして、9月の初めに第三者委を立ち上げた」と経緯を説明。「私を支えてくれている職員を信用しないということで、良心の呵責(かしゃく)にもさいなまれた」と話した。

 労組が市長選で久元氏を応援したこととの関係については、「応援をしてくれたのは事実だが、だからといって違法、不適正な行為を見過ごすということは、あってはならない。するわけがない」と強調していた。久元氏は、この日の記者会見の冒頭でヤミ専従問題について陳謝した。久元氏自身も3カ月間、30%減給する。

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