パリ初出展「国産真珠の人気を改めて実感」 神戸真珠輸出促進協議会の尾川会長

20190207水木真珠の尾川代表

 神戸真珠輸出促進協議会(神戸市中央区)は1月18〜24日にパリで開かれた宝飾品の国際見本市「ビジョルカ」に初出展した。新たな海外販路の開拓を模索する中での初出展だったが、帰国した協議会の尾川議顕会長(水木真珠代表取締役、写真)は「非常に良い感触」「次につながる展示会だった」と話す。今回の成果や、今後の展開などについて尾川氏に聞いた。(聞き手は山本学)

 「パリの見本市では、非常に良い感触を得られた。展示を通じて4日間でブース来場人数は約120人だった。顧客の詳しい希望などを記録した『エントリーシート』は54枚が集まり、欧州の流通業者や宝飾業界関係者らと、新しい関係を築くことができた。予想を上回る成果で、次につながる展示会となった。日本から持ち込んだパンフレットは全部、配布してしまった。国産アコヤ真珠の商材としての人気を実感した」

 「神戸の真珠業界は現在、香港市場を中心に輸出を進めている。これに加えて、欧州、北米、オーストラリアなどに新たな販路を求めることを目的に、2017年に設立したのが神戸真珠輸出促進協議会だ。今回は必ずしも販売用ではなく、美しいアコヤ真珠の認知度を高めるために670点の真珠製品と、神戸真珠のイメージを確立するための『コンセプトジュエリー』をパリに持ち込んだ。形状、巻き(真珠層の厚さ)、照り(輝き)、傷の少なさなど、アコヤ真珠は品質が良いというイメージを欧州向けに、改めてアピールできたのではないか」

 「今回の成果について1月31日に経済産業省にも報告した。この成果を生かして、秋ごろにも再び欧州で市場調査を含めた国際的な見本市に出展できないか、協議会として検討を進めたい。どの展示会に出展するかといった具体的なことは、協議会のメンバーと話し合って決めていく」

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