井本商運「なとり」油流出事故も貨物など影響なし 漁業被害額を算定へ

20190206井本商運なとり

 井本商運(神戸市中央区)のコンテナ船「なとり」(写真=井本商運提供)は、仙台塩釜港(仙台市宮城野区)で油流出事故が発生した1月20日以降も貨物の遅延などは起きず、通常通り運航している。流出した油は約1500リットルで、周辺海域の岸壁などでは現在も油の回収作業が続く。ただ「なとり」の船体に損傷はなく、事故の発生からほどなく通常航路に復帰。乗員や貨物への影響も出なかった。神戸経済ニュースの取材に対し、井本商運が説明した。

 「なとり」は2015年12月に完成。内航コンテナ専用船としては国内最大で、670個(20フィートコンテナ換算)のコンテナを一度に運ぶことができる。需要の高まりを受けて京浜港と北海道を往復する東日本の航路に、昨夏から投入。流出した燃料油は、複数ある燃料タンクの間で燃料油を移し換える作業の間に何らかの理由で漏れ出たとみられ、「なとり」自体の航行には影響しなかった。同船が通常運航したことで、北海道方面の物流の混乱はひとまず回避できた形だ。

 発生した漁業被害の調査は終了し、今後は重油が付着して使えなくなったノリの養殖イカダなど漁具の回収や廃棄に加え、詳しい被害額の算定に入る。被害額は当初、最大15億円とも伝わったが、このうちどの程度が実際の被害額になるか慎重に見積もる。被害を受けた地元漁協と井本商運は、すでに1月24日と2月4日の2回、面会して今後について話し合いを開始した。井本商運は「誠意を持って対応し、円満に解決したい」(大橋郁取締役)としている。

▽関連記事

関連記事

広告

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

サイト内検索

広告

神戸経済ニュース twitter

神戸経済ニュースについて

kobekeizai

Author:kobekeizai
神戸市域の景気・企業・金融・経済政策などにまつわる話題を随時お伝えします。すべての記事が書き下ろしです。詳しくはこちら。

広告