理研、スーパーコンピューター「京」の運用を8月16日で終了 後継機21年ごろ
- 2019/02/06
- 14:15
理化学研究所の計算科学研究センター(神戸市中央区)は、スーパーコンピューター「京」の運用を8月16日で終了すると、このほど発表した。翌日から処理や調整を進め、同月中にもコンピューターをシャットダウン(電源切断)する。その後は解体・撤去して、開発中の次世代スーパーコンピューターの設置に向けた準備を進める計画だ。
1月31日に東京都内で開催した、産業界や研究者などスーパーコンピューターの利用者が参加する会合「ポスト『京』の成果創出に向けた意見交換会」で、文部科学省が出席者らに対して現在の「京」の運用終了日を決めたと説明。これを受けて同日、理研が「京」の運用終了について公表していた。
理研によると後継機の開発は順調に進んでおり、2021年ごろの運用開始をめざしているという。「京」の運用終了から後継機の運用開始まで2年程度、スーパーコンピューターを使った研究開発などに影響が出る可能性があるが、これまでに「京」を中心に構築した全国のスーパーコンピューターのネットワーク(HPCI)などを活用し、影響を最小限に抑える。
スーパーコンピューター「京」は06年から国家プロジェクトとして開発が進められ、12年に運用を開始。医薬品の開発など高度なシミュレーションを必要とする研究開発に使われ、神戸医療産業都市の中核的な機関の1つになっていた。文科省は次世代機の開発に向けて撤去の方針をかねて示しており、昨年11月23日には「最後の一般公開」として多くの人が「京」を訪れていた。(写真=神戸経済ニュースの動画より)
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