神戸製鋼、今期営業益49%減に下方修正 アルミ圧延品など販売減、年20円配に
- 2019/02/05
- 16:43
神戸製鋼所は5日、2019年3月期の連結営業利益が前期比49%減の450億円になりそうだと発表した。従来予想の500億円から下方修正した。東南アジアで油圧ショベルの競争が激化した建設機械と、半導体製造装置などIT(情報技術)向けなど圧延品の需要が弱含むアルミ・銅の収益が、従来の想定を下回る見通しになった。売上高も6%増の1兆9900億円の見通しに下方修正。従来予想は8%増の2兆300億円だった。
一方で、純利益は前期比45%減の350億円になる見通しを据え置いた。売上高や営業利益の予想を下方修正した影響は受けるが、投資有価証券の売却益などを計上することで、従来予想から大幅に変動する可能性は低いとみている。これまで未定としていた期末配当金は10円とした。年間配当金は20円(うち中間10円)になり、前期の30円(中間なし)との比較では10円の減配になる。
同時に発表した2018年4〜12月期の連結決算は、連結純利益が前年同期比19%減の450億円だった。鉄鋼での生産設備トラブルによる影響が大きい。アルミ・銅の原材料高と圧延品の需要減による影響などもあり利益を圧迫した。営業利益は47%減の382億円だった。ただ鋼材の販売数量は自動車向けなどに伸び、売上高は5%増の1兆4483億円になった。
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