井戸兵庫知事、明石市長辞任「再度立候補するならいかがか」統一地方選が近接

20190204井戸兵庫知事

 兵庫県の井戸敏三知事(写真=兵庫県が配信した動画より)は4日の定例記者会見で、明石市の泉房穂前市長が職員に対する暴言の責任を取って辞任したことについて「辞任のタイミングとして、もしご自身が再度、立候補されるのだとすると、いかがだっただろうか」と指摘した。「統一地方選が非常に近接した時期なので、そう評価されても仕方がない」との見方を述べた。

 自治体の首長が任期途中で辞任し、出直し選に当選した場合、辞任前の任期を引き継ぐことになる。今回の場合、仮に泉氏が出直し選で再選されると、次の統一地方選までのきわめて短い任期になるのを踏まえ、井戸氏は指摘した。そのうえで「(次の市長選に泉氏が)立候補されないのなら、政治家としての出処進退を自ら決められたということですので、私からコメントする必要はない」と述べた。

 泉氏が職員に対して浴びせた暴言自体の受け止め方について記者に問われると「『火をつけて来い』などというのは言い過ぎでしょうね」と積極的な評価はしなかった。一方で、「部下との打ち合わせが録音されているというのが想像を絶する話。緊張した市長対部下の関係が続いていたんだなと、びっくりした」と一連の騒動について印象を語った。さらに「私も気をつけなくては」とこぼしていた。

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