神戸製鋼と川崎汽船、「排熱で発電」システムで長期運用試験

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 神戸製鋼所と川崎汽船は1日に完成した石炭運搬船「CORONA YOUTHFUL(コロナユースフル)」(写真=神戸製鋼提供)で、神戸製鋼が開発した「舶用バイナリー発電システム」を搭載して性能や耐久性を長期的に試験すると発表した。バイナリー発電システムとは、主機関の排熱を熱源として発電する省エネ装置。最大約100キロワットを発電できる。

 国際海事機関(IMO)は昨年、船舶に対して二酸化炭素(CO2)の排出量を2030年までに08年比で40%減、50年までに同70%減と減らす目標を設定。海運業界では対応を急ぐ必要が出てきた。神戸製鋼はすでに工場排熱を使って発電する「マイクロバイナリー」を展開。このノウハウをもとに、船舶用の商品化を進めている。

 舶用バイナリーシステム発電した電力は、船舶の動力の補助電源などに活用。発電機エンジンの燃料とCO2の削減に寄与する見込みだ。新システムは認証機関である日本海事協会(日本)、Lloyd(英国)、DNV・GL(ノルウェー)の承認を取得した。

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