アサヒHD、米フロリダで金銀精錬・鋳貨設備を取得 競売で落札、5日契約

 アサヒホールディングスは1日、米フロリダ州マイアミ市で金・銀の精錬と製品加工の設備を取得したと発表した。日本の民事再生法に当たる連邦破産法11条に基づいて資産の処分を進めているリパブリックメタル社(フロリダ州マイアミ市)と子会社1社の資産を競売によって落札。取得額は2550万ドル(約28億円)だ。合併や企業買収などと異なり、のれんは発生しない見込み。

 リパブリック社が会社更生手続き前に公表した生産能力は、金精錬が年350万トン、銀精錬が同2500万トン、貨幣を製造する鋳貨などは同5500万個。アサヒHDは現在、カナダのオンタリオ州、米国のユタ州と北米の2カ所で金・銀の精錬を手がける。フロリダ州での施設取得で、北米での同社の精錬事業の存在感が高まるうえ、これまで手がけていなかった鋳貨事業への進出にもなる。

 連邦破産法11章に基づく資産取得とあって、米連邦裁判所の最終承認で確定する。今後はまず5日に取得契約を結ぶ予定。13日に米連邦裁判所の公聴会を開催し、28日に取得を完了する見通し。2019年3月期決算への影響は軽微の見通しとしている。

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