神戸市、21年の世界パラ陸上で開催都市に立候補 ユニバー競技場を活用

 神戸市は28日、2021年秋に開催する世界パラ陸上に立候補したことを明らかにした。招致に成功すれば、国内で初の開催になる。20年には東京五輪・パラリンピックを開催し、21年5月には「ワールドマスターズゲームズ関西2021」を開催。国内の機運が高まったところで、改めて神戸からもスポーツの魅力を発信するのがねらい。メーン会場は神戸市須磨区のユニバー記念競技場を活用する。

 世界パラ陸上は、障害を持つ選手がトラック競技とフィールド競技を障害のクラスに応じて競う。2年に1度開催し、今年は11月にアラブ首長国連邦のドバイで開く予定だ。21年の大会は、24年に五輪・パラリンピックを控えるフランス・パリも立候補。国際パラリンピック委員会(IPC)は今年の春にも開催地を決定するという。

 大会には約100カ国から約1400人の選手と約800人の役員が参加すると見込まれる。神戸市は10日間の会期に、のべ10万人の観客数を見込む。ユニバー記念競技場は神戸市営地下鉄の西神・山手線の総合運動公園駅に近く、新たな交通機関の整備などは必要がない。

 ユニバー記念競技場では1989年にフェスピック(極東・南太平洋身体障害者スポーツ大会)を開催したことから、既に一定のバリアフリー対応がある。大会を開かなくても必要な経年劣化対策に追加して、数千万円程度の費用で現在のバリアフリー基準に到達する公算だ。大会に向けた改修費用は20年度予算に盛り込む計画。19年度予算には、老朽化したサブグラウンドの改修費用を計上する。

■ユニバー記念競技場 約4万5000人収容。1985年夏季ユニバシアードのメーン会場として整備した総合競技場だ。サッカーのヴィッセル神戸が1996年にJリーグへと昇格した際のホームグラウンドだった。現在も同チームが年に数回のホームゲームを開催。06年の「のじぎく国体」でもメーン会場になった。あわせて整備した総合運動公園内にある野球場「ほっともっとフィールド神戸」ではプロ野球の試合も開催する。

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