神戸開港150年、恩恵まず「お土産商戦」から? 各社が記念商品

 神戸開港150年を記念する2017年。最初に恩恵を受けるのは土産物か--。神戸市内の菓子メーカーからは開港150年記念商品の発売が相次いでいる。カモメがかわいく、青がさわやかな共通のロゴマークも人気上々のようだ。記念商品の専用コーナーを開設する土産物店もあり、正月休みのUターンラッシュをきっかけに、にぎわいを見せ始めている。(写真は山陽新幹線・新神戸駅のお土産物売り場)

20170104お土産売り場

 神戸風月堂(神戸市中央区)は「神戸開港記念プティゴーフル」を発売。神戸市が作成したポスターのデザインをゴーフルの缶に採用した。同社はこれまで、プティゴーフルの缶に「阪神タイガース」「きかんしゃトーマス」など、さまざまなデザインを取り入れてきたが、開港150年記念商品の発売には異国文化を和菓子に取り入れてきた神戸風月堂の歴史を重ねた。

 本高砂屋(神戸市東灘区)は昨年末に「神戸開港150年記念ショコラエコルセ」を発売。パッケージの缶は、フイルムの中に昔の神戸港を懐かしむようなセピア色の写真をデザインした。モリーママ(神戸市中央区)は「ラスク~波の魔法箱~<プレーン&珈琲(モカ)>」を昨年11月に発売した。パッケージは記念ロゴを強調するにように、同系色の背景にした。

 一方、上組傘下の岩川醸造(鹿児島県曽於市)は、いも焼酎「神戸北野坂」に開港150年記念のロゴを入れて販売(下の写真=上組の発表資料より)。神戸港は港湾運送業を展開する上組の創業地であることから、記念商品の発売で開港150年を盛り上げる。今年いっぱいの期間限定だ。

20170104岩川醸造芋焼酎「神戸北野坂」

 土産物はきわめて高い確率で神戸から東京や九州といった遠隔地に持ち出される。このため神戸開港150年の記念商品が数多く売れれば、その分、神戸開港150年の記念行事などに関心が向かうきっかけが遠隔地でも増える公算だ。全国ブランドで展開する日本酒や洋菓子などでも記念商品が販売されれば、国内からの観光誘致などにもつながる可能性も出てくる。

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