神戸製鋼、過去最大のポリプロピレン向け生産機械を受注 約15億円

20190123神戸製鋼ポリプロピレン向け大型混練造粒装置

 神戸製鋼所は23日、包装材料や文具、プラスチック部品、容器など幅広い用途を持つポリプロピレンの製造に使う機械「混練造粒装置」(図=神戸製鋼提供)で、同社としては過去最大の生産能力を持つ機械を受注したと発表した。全長約30メートルでの大型機械で、1時間あたり最大60トンの生産が可能。発注元は東アジアの化学大手で、受注額は約15億円という。2020年に納入する。

 樹脂の製造に使う混練造粒装置は、石油化学コンビナートなどの樹脂生産ラインで終盤工程に設置。材料を混ぜ合わせた後にペレットと呼ばれる米粒ほどの大きさの固まりにするのに使う、樹脂製造の中心的な機械だ。神戸製鋼はポリエチレン向けでは世界のプラントで半数以上のシェアを獲得したトップメーカーだが、これまでポリプロピレンでは中小型装置の受注が多かった。今回の受注を機に、ポリプロピレン向けの大型装置でもシェアを高めたい考えだ。

 ポリプロピレン以外も含めた樹脂用の混練造粒装置は、市場規模が金額で年間300億〜500億円(アフターサービス除く)、台数では同20〜30台程度とされる。これまで神戸製鋼は34カ国で約250台の納入実績があり、世界シェアで首位の37%を占める。同社製品は年間8000時間の連続使用が可能という耐久性などが特徴としている。

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