楽天、傘下2球団ホーム球場を完全キャッシュレス化 神戸と宮城で
- 2019/01/10
- 20:47
楽天は10日、サッカーJ1ヴィッセル神戸の試合開催時のノエビアスタジアム神戸(神戸市兵庫区、写真=資料)と、プロ野球パリーグ・東北楽天ゴールデンイーグルスの試合開催時の楽天生命パーク宮城(仙台市宮城野区)で、売店などの「完全キャッシュレス化」に踏み切ると発表した。傘下2球団のホーム球場でチケットや飲食、グッズ販売などで原則として現金を使えないようにする。キャッシュレス決済の利便性の高さを体験するきっかけにしたい考えだ。
ノエスタ神戸ではヴィッセル神戸の今季開幕戦から、ほぼすべての売店をキャッシュレス化。ビザ、マスターなど主要クレジットカード4ブランドと楽天カード、各種デビットカードに加え、スマホアプリ決済「楽天ペイ」、電子マネー「楽天Edy」、共通ポイントカード「楽天ポイントカード」が使用できる。キャッシュレス決済を使えるよう申し込み窓口なども開設し、初めてキャッシュレス決済を使う人でも不便がないようにする。
楽天では、手元で小銭を数える必要がなくなり、数え間違いもなくなるキャッシュレス決済によって、「最終的に顧客の利便性が増すと考えているが、現在は現金が主流のため、キャッシュレス決済を使ってもらうきっかけを作りたかった」(広報部)という。売店の営業終了後に現金を数えて確認する時間も不要になるため、完全キャッシュレス化がスタジアムの効率的な運営にもつながると判断した。
楽天は2018年12月1日に神戸市と包括連携協定を締結。ノエスタ神戸での締結式で同社の三木谷浩史会長兼社長は、「未来型の都市のモデルケース」の一環として同スタジアムでの「完全キャッシュレスの実験なども含めて、さまざまな試みが考えられる」と言及していた。楽天生命パーク宮城でも実施するが、プロ野球の開幕戦は4月。ヴィッセル神戸は遅くとも3月中にノエスタ神戸での初戦を開催するとみられ、「日本初の」完全キャッシュレス球場が神戸で実現しそうだ。
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