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松本関経連会長、3空港懇「具体的な話にいたらず」 記者会見での主なやり取り

20181224関西3空港懇談会記者会見

 関西経済連合会の松本正義会長(住友電工会長、写真)は24日午後、同氏が座長を務めた関西3空港懇談会の終了後に記者会見し、冒頭のあいさつ後は非公開だった懇談会の内容について説明。まずは関西3空港を運営する関西エアポートと、各自治体などから意見を聞ことを説明した。質疑応答では「具体的にああする、こうするという話にはいたっていない」と述べ、結論を出す時期なども示さなかったことを明らかにした。記者会見で松本氏と記者の主なやりとりは以下の通り。

 --関経連はかねて「短期」「中期」「長期」と時間軸に分けて考えると主張しているが、神戸空港の運用規制緩和は、どこに位置付けられていくか。

 「具体的に時間軸に割り当てるディスカッション(議論)をしたわけではない。国際チャーター便にしてもCIQ(税関、出入国管理、検疫)の話もあるし、ターミナルの整備もあるし、これから議論する中で時間軸なり内容を、どこにはめ込んで行くかがプロセスになっていく。きょうは『神戸としてはこういうことがやりたい』と(兵庫・神戸は)申されたが、短期、中期、長期のどこに入るのか、というのは申されなかった」

 --懇談会は「一定の結論」を得た後も継続する方針というが、一定の結論とは。

 「これからの議論だ。きょうは、問題点はこうですね、どういう課題が残っていて、どういった形が望ましいのかという話をしたわけで、具体的にああする、こうするという話にはいたっていない」

 --春にも開催される次回の関西3空港懇談会では何が決まるのか。

 「きょう、かなり多様な意見が出たので、これについて次の懇談会までにまとめて、確認しながらやっていく。3空港の運営は関西エアポートの方針がプライオリティー(優先)として懇談会ではディスカッションされる。これに基づいて多様な意見をくくり直して、どういう形で進めればよいのか。ベースとしては関西エアポートが述べた方針を実現するためにどうすればいいのか、各地区の意見をどう入れていったらいいのか、ということだと思う。みなさんのご意見を関西エアポートのオリジナルアイデアにどう組み込んで行くかということになっていく。では具体的に神戸をどうする、というのは次回でも決めにくいかもしれない」

 --とりまとめの時期はどうなる。

 「まだ、もう1回ぐらいやらないとわかりにくい。環境が変化するので、今回決めたことがオールマイティー(完全)ではないということは、認識しているわけで。決めた後も環境が変われば、あるいは定期的に会議を開いてコースを修正していくというのが必要で、今回は1回きりではないので」

 --災害時の代替運用について、あり方の議論や合意はあったか。

 「関西エアポートが必死になってやっている。9月4日に台風で関空が受けた被害を参考にして、伊丹なり神戸なり対応しようとしているが、個々具体的にどう対応するかは話さなかった。ただ災害に対してきちんと対応しないといけないよね、というのは合意している」

 --関空の発着回数上限を現在の年23万回から増やすのは関西3空港懇談会で議論するのか。

 「一般的には(関西3空港)懇談会で話したほうが通りやすいと思うが、今回の懇談会では『23万回』がもうすぐ見えてきましたね、どう対応しますかね、という話はしたが、それ以降の話は十分にしなかった。もう(現在で)19万回弱にきているわけだから、そういう話はしたが、23万回に到達した後の環境アセスメント(環境影響評価)などについて詳しい話はしなかった」

 --関空の発着回数を上限の年23万回から引き上げることが、伊丹・神戸の規制緩和の条件になるのか。

 「そこは分からない。時間軸でどう決めて行くか、というはこれからの議論だから。23万回がオールマイティーのラインではない。そういう議論もしなかった」

 --伊丹の遅延便対応とは。

 「乗客の目線から見ると、10〜20分の遅れで、なぜ関空に飛んでいくのかという話が以前からある。そういうのは、やめましょうよと。ある程度のレンジ(範囲)で認めたらどうか、という意見がメンバーの中から出ている。それについては『そうだ』というのが大半の意見だった。だけど30分だったらいいのか、10分だったらいいのか、という話はしなかった。伊丹のいろんなことを言う前に、まず1つやるとしたら、遅延便の問題ですねというような話であった」

 --神戸空港の利活用が短期的に議論の柱になるのか。

 「まあそうでしょう。神戸は海上空港であるし、かなりフレキシビリティ(柔軟性)を持ったシチュエーション(状況)であるということは、みんな認識しているようだ。神戸をどうするかというのは、(設備)投資の話もあるのだろうが、それはそうだと思う」

 --短期的にみて神戸への国際線就航は少し先ということか。

 「国際線といってもいろいろあって、井戸(兵庫)知事とも話したが、定義をきちんとしなくてはいけないと。定期国際線は、かなり先の話でしょう。プライベートジェットやチャーター便をどうするか、という国際線の話を今日したわけだ。チャーター便についてはオウンユース(借主による自家使用)だけではちょっとね、というのがあって(商用以外の団体が利用する)アフィニティーまでどうするのか、というのが出てきている。神戸としてはプライベートジェットもチャーター便も拡大してほしいというご意見だった」

 --伊丹の遅延便対応とは発着時間の拡大と同義ではないか。

 「いや同義にはならない。国土交通省との約束もあるし、10市協(伊丹空港の地元10市で構成する「大阪国際空港周辺都市対策協議会」)との話もあるし、遅延については微妙な部分もあるので、それについてハッキリと認識していただいて、利用者目線で遅延であれば連絡することで認めてもらうということを、まず伊丹はやらなくてはいけないというのを話し合った」

 --伊丹の発着が騒音基準を超えるのはいつなのかという認定が関西3空港懇談会でも必要なのでは。

 「これは国土交通省とよく話し合う必要がある。やはり伊丹空港の周辺の市とは、はっきりとした約束をしないと話は前に進まないと思っている」

 --神戸空港の運用規制は、地元の合意を追認するという国土交通省の姿勢は変わらないのか。

 「3空港について地元の意見を最大限尊重するという意見は変わっていない。神戸だけというわけではない」

 --関西エアポートのビジョンや同社による需要予測は次回に出てくるのか。

 「今日は(関西エアポートの)山谷社長から口頭で説明があったが、次回は書面にして詳しく説明いただくということになると思う」


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