三宮再開発 神戸市が新三宮図書館の基本計画を決定、新西図書館の基本計画も
- 2018/12/13
- 23:33
神戸市は13日、中央区雲井通に建設するバスターミナルのビルに入居する予定の新三宮図書館について、基本計画を決定したと発表した。床面積を東灘図書館と同程度の1500平方メートル規模にして、座席数と蔵書数を増やすことなどが柱だ。書籍に限らずICT(情報通信技術)を活用したサービスの導入もめざす。バスターミナルに入居することから、地元住民だけでなく神戸を訪れた人向けの情報提供の場としても機能させることも盛り込んだ。
現在の三宮図書館はJR三ノ宮駅南東にある神戸市勤労会館の1階に入居。バスターミナルビルの建設によって取り壊される。新たなビルは高層化して広いスペースの確保も期待できることから、規模の拡大などを盛り込んだ。加えてバスターミナルビル開発の事業協力者である三菱地所らが発表した構想では、新三宮図書館を「スカイライブラリー」(図=三菱地所らの発表資料より)として、ビジネス支援機能やホテルのラウンジなどを集めた「知のリビング」の一部として活用する案を示している。
今後はビルの設計と同時進行で図書館の具体的な形も示される公算だ。その際も図書館の仕様は今回決めた基本計画に沿って進めることになる。これまで神戸市は2016年6月に三宮図書館の利用者にアンケートを実施したほか、今年に入ってネットアンケート、有識者による整備検討会、基本計画案を示したうえでの意見募集を実施していた。完成はバスターミナルビルと同じ2025年度ごろを見込む。
同時に神戸市は、新西図書館の基本計画も決定したと発表した。西区役所を玉津から西神中央に移転するのに伴い、文化・芸術ホールと住宅の複合施設に図書館も入居する。床面積は3000平方メートル規模、蔵書数30万冊を目指し、読書専用席だけでなく飲食も可能な交流エリア、公衆無線LANの整備なども盛り込んだ。完成の時期は未定だが、西区役所が移転する2021年前後をめざすとみられる。
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