兵庫県、県庁舎の配置で2案提示して議論 元町山手の構想検討委
- 2018/11/29
- 22:07
兵庫県は29日午後、本庁舎の建て替えをきっかけとした周辺の再開発について基本構想・基本計画を検討する委員会「元町山手再整備基本構想・基本計画検討委員会」の第2回会合を開催した。委員会では本庁舎の老朽化への対応は、現庁舎の耐震補強などに比べ、現在の立地で本庁舎を建て替えることが合理的であることを改めて確認。兵庫県の事務局からは主要施設の配置について2種類の案を提示して議論した。
兵庫県が提示したのは現在の県民会館の位置に新たな本庁舎を建設する案と、現在の1号館南側の駐車場などがある場所に新庁舎を建設する案の2種類(図=委員会での配布資料)。いずれも庁舎の床面積は7万6000平方メートルと、現在の床面積より3割強の増床を想定。県民会館の床面積も4割強増える。工事費用は本庁舎と県民会館で650億〜700億円を見込む。仮庁舎は建設せず、2019年に基本計画、20年に基本設計を実施する前提とした。
もっとも兵庫県は現時点で、県庁の建て替えを中心とした周辺地域を再開発する「構想」を検討する段階としており、今回兵庫県が提示した案のうち1つが必ず実現するというわけではない、としている。一方で、出席した委員からは「県庁や関係機関の集積が必ずしも地区の魅力につながっていない可能性がある」「県庁周辺にどういった施設を配置するか決めるには、中心になる県庁舎の機能を早く確定する必要があるのではないか」といった声が出ていた。
兵庫県は、あと1〜2回の委員会を開催し、年度内にも基本構想をまとめたい考えだ。次回は年明けになる見通し。
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