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小山進氏に聞く「弱点を補強するのは『コト』の新製品」 コンサル新会社を設立

20181125小山進氏 
 
 著名パティシエで洋菓子店エスコヤマ(三田市)の小山進代表(写真=エスコヤマ提供)は、このほど通販大手フェリシモの矢崎和彦社長、兵庫ヤクルト販売(神戸市西区)の阿部泰久社長と共同で、コンサルティング会社「hitorigoto(ヒトリゴト)株式会社」を設立。洋菓子など飲食関連にとどまらず、幅広い業種に向けて人気店づくりを支援する計画だ。これまでの経験や経営哲学を共有することに意欲を見せる小山氏に話を聞いた。(聞き手は神戸経済ニュース 山本学)

 --どういった経緯で新会社を設立することになったのですか。

 「フェリシモの矢崎さんとたまに会食をします。その席で私が独り言のように話したことを、矢崎さんは次に会うときに、資料にまとめて持ってきてくれるのです。そうすると私が発想することに専念できるし、より自由に発想できる。それを生かそうというのがヒトリゴト株式会社です」

 「そこには、さまざまな業種に共通するような、お店を運営するうえでは大切なことや必要なこと、やらないといけないことが、たくさん詰まっていると思います。本気で強い商売をしたいと思う人には、知ってもらった方が良いのではないかと、阿部さんも交えて話し合ったのがきっかけです」

 --「強い商売」に必要なこととは何ですか。

 「何か新しいことを、新製品をと、つい言ってしまう人は多いと思います。しかしその前にすることはあると私は考えています。納得のいく商品や製品があるのに事業が伸びないのであれば、何か弱点があるはずです。だから、まず弱点を知る必要がある。そこを補強すれば、商品は同じでもお客さんの体験が変わります。モノ消費とコト消費という概念がありますが、つまり弱点の補強は『コト』の新製品と言えるでしょう」

 「一方で、そのためにはプロセスが必要です。弱点を補強するときだけではありません。夢を語ることは比較的誰でもできますが、それを目標に落とし込むことで具体化し、思い通りにいかなかったところは、走りながら修正する必要があるわけです。さらにそうしたプロセスでは、さまざまな事態が発生します。それに備えるには、事前にどれだけのことを心配できるか、という能力も必要になります」

 「そういう観点で最も勉強になったのは20代前半で出場した多くのコンクールです。1つも賞が獲れないという最悪の事態を回避するために、事前に綿密に計画を立てて、1つ1つの目標をクリアし、あわせて弱点を補強します。そのうえで納得のいく作品ができたとき、最初なら到底できそうにもない課題をクリアできるようになっているのです」

 --今後どういった展開を考えていますか。

 「さまざまなお客さんにお会いすることになるかと思いますが、面接というと言い過ぎかもしれませんが、お引き受けする前に打ち合わせをさせていただきたいと思っています。お客さんがどれだけ本気で変わろうとしているのか、自分を変えたいと思っているのかを確認させていただきたいと思っているからです」

 「さらにその先には、経営に関わることを教える学校みたいにすることも、ありうるのではないかと思っています。これまで話したことは一例ですが、修行時代には技術を磨くことに力を入れますが、技術以外にも店をやっていく上で必要なことはたくさんあります。私の経験であるとか『心配する能力』などを多くの若い人たちと共有することで、神戸や兵庫県の経済には本当に強くなってほしいと思っています」

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